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自己の修養

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人の生くるや直し、これ罔くして(なくして)生くるや幸いにして免る(まぬがる)。
人間はまっすぐに生きていくものだ。正直さがなければ、ぎりぎりの人生を生きているというだけだ。
父母在せば(いませば)遠く遊ばず、遊ぶに必ず方(ほう・つね)あるべし。
父母がおられる間は、遠くに旅に出てはいけない。旅立つ時は必ず連絡先を父母にお教えしなさい。
父在らばその志を観(み)、父没すればその行いを観る。三年父の道を改むるなきを、孝と謂うべし。
父が生きていればその意志を観察し、父が亡くなればその行動を観察する。そして、父の死後三年間、亡父のやり方を改めないのであれば、これは確かに孝行といえる。
われ未だ生を知らず、いずくんぞ死を知らんや。
人能く道を弘む。道、人を弘むるにあらず。
人間が道を広めるのであり、道が人間を広めるのではない。
三軍も帥(すい)を奪うべきなり。匹夫も志を奪うべからざるなり。
三軍の大軍であっても元帥(大将)を捕縛してその指揮権を奪うことができる。しかし、1人の人民でもその意志を強引に奪い取ることはできない。
士、道に志して、悪衣悪食(あくいあくじき)を恥ずる者は、未だ与(とも)に議る(はかる)に足らず。
立派な士で、君子の道を志していながら、粗衣粗食を恥じるようでは、まだ共に語る相手としては不足だね。
人の己れを知らざるを患えず、人を知らざるを患えよ。
他人が自分を認めないことは心配いらない、自分が他人を認めないことのほうを心配しなさい。
知者は惑わず、仁者は憂えず、勇者は懼れず(おそれず)。
知恵のある人は迷わない、仁徳ある人は不安にならない、勇気ある人は恐怖しない。
仁遠からんや、我仁を欲すれば、斯ち仁至る。
仁は遠い場所にあるのだろうか?いや、私が仁を本気で求めるのであれば、仁はすぐにでもここにやってくるだろう。
巧言令色鮮なし仁。
巧妙な弁舌に感情豊かな表情、そういった人は、見せ掛けだけで本当の思いやりの心が少ないものだ。
君子は諸(これ)を己に求め、小人は諸を人に求む。
君子は自己の中にこれを求めるが、小人は他人に対して求める。
君子は周しみて(したしみて)比らず(おもねらず)、小人(しょうじん)は比りて周しまず。
君子は、人々と広く親しむが、おもねらない(馴れ合わない)。徳のない小人は、馴れ合いはするが、広く親しむことがない。
君子は坦として蕩蕩(とうとう)たり、小人は長く戚戚(せきせき)たり。
君子は心穏やかでのびのびとしている。小人はいつでもせこせことして落ち着きがない。
君子は泰(ゆたか)にして驕らず、小人は驕りて泰ならず。
君子は泰然としているが驕慢ではない、小人は威張ってはいるがゆったりとしていない。
君子は世(よ)を没えて(おえて)名の称せられざることを疾む(にくむ)。
君子は生涯を終わってから、自分の名前が唱えられないことを悩むものである。
吾(われ)、日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝えしか。
私は毎日三回、自分の身を反省する。他人のためを思って真剣に考えてあげるまごころが無かったのではないか。友人と交際を持つ中で誠実ではなかったのではないか。(孔子に教わったことを)十分に復習せずにあなたたちに伝えてしまったのではないか。
志士仁人(しし・じんじん)は、生を求めて以て仁を害すること無し。身を殺して以て仁を成すこと有り。
志士・仁人と呼ばれる人は、生命を大切にしながらも仁徳を傷つけることがない。更に、身を殺してでも仁徳を成し遂げることができる。
賢(けん)を見ては斉し(ひとし)からんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みる。
有徳の優れた人を見れば同じようになろうと思い、徳のない劣った人を見れば、(自分も同じように愚かなのではないかと)心の中で反省する。
知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。知者は楽しみ、仁者は寿し(いのちながし)。
知者は水を楽しんで、仁者は山を楽しむ。知者は動的であり、仁者は静的である。知者は人生を楽しみ、仁者は人生を長生きすることになる。
剛毅朴訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し。
剛直で勇敢であり、素朴で寡黙なのは、仁徳に近い。
速やかならん事を欲すれば則ち達せず。
富にして求むべくんば、執鞭(しつべん)の士と雖も、吾亦(また)これを為さん。如し(もし)求むべからずんば、吾が好むところに従わん。
富が正しい方法で手に入るのであれば、鞭を振るって馬を走らす御者にでもなるだろう。もし、富が正しい方法では手に入らないというのであれば、私は自分の好きな事柄をするだろう。
歳(とし)寒くして、然る後、松柏(しょうはく)の彫む(しぼむ)に後るる(おくるる)を知る。
寒さの厳しい年に、初めて松と柏の葉が、他の樹木よりも遅く枯れ落ちることが分かるのだ。